キャンプ初心者が絶対に失敗しないリクライニングチェアの選び方

キャンプ 初心者

キャンプ初心者の方なら、誰もが悩むポイントではないでしょうか。特にリクライニングチェアは、キャンプでの快適さを左右する重要なアイテムです。

キャンプ歴10年の私も、最初は重すぎて持ち運びができない椅子を買ってしまい、途方に暮れた経験があります。そんな失敗を防ぐため、この記事では初心者の方向けに、失敗しないリクライニングチェアの選び方を、具体的に解説していきます。

 

リクライニングチェアの基礎知識と初心者が押さえるべきポイント

1つ目は「ローポジションタイプ」

座面が地面から20-30cm程度と低く設計されており、安定感があって焚き火を楽しむのに最適です。ただし、立ち座りのしやすさという点では、高齢の方や膝に不安のある方は注意が必要です。代表的な商品として、コールマンのレイチェアやスノーピークのローチェアなどが挙げられます。

2つ目は「ハイポジションタイプ」

、座面高が40-50cm程度あります。一般的な椅子と同じ高さなので立ち座りが楽で、テーブルでの食事にも使いやすいのが特徴。初心者の方には、まずこのタイプをおすすめします。DODのエイリアンチェアやロゴスのグランドチェアなどが人気モデルです。

3つ目は「フラット展開タイプ」

完全に水平になるまでリクライニングできるため、昼寝やスターウォッチングに最適です。ただし、メカニズムが複雑な分、重量が増える傾向にあるのが欠点。代表的なものには、ニーモのスターゲイズリクライナーなどがあります。

初心者が選ぶ際に特に注目すべきポイントは、以下の3つです:

  1. 重量:持ち運びのことを考えると、3kg以下が推奨です。キャンプギアは意外と重くなるため、椅子は軽めを選びましょう。
  2. 耐荷重:一般的な大人なら100kg以上の耐荷重があれば十分です。ただし、着衣や荷物の重さも考慮に入れる必要があります。
  3. 収納サイズ:車のトランクやキャンプバッグに収まるサイズかどうかは重要です。長さ60cm×直径20cm程度におさまるものが扱いやすいでしょう。

価格帯については、3,000円~30,000円とピンキリですが、初心者の方には10,000円前後のミドルレンジがおすすめです。この価格帯なら、耐久性と快適性のバランスが取れた製品を選べます。極端に安価な製品は、耐久性や安定性に不安が残るため、避けた方が無難です。

人気ブランドの定番モデルを選べば、アフターサービスも充実しており、パーツ交換なども可能です。これは長く使い続ける上で重要なポイントとなります。

 

キャンプ初心者に絶対おすすめの人気リクライニングチェア3選

実際の使用感とコストパフォーマンスを徹底的に検証した結果、以下の3つのリクライニングチェアがキャンプ初心者に特におすすめです。それぞれ異なる特徴を持っているため、自分のニーズに合わせて選んでいただけます。

■コスパ重視モデル:コールマン レイチェア(実売価格:約8,000円)

キャンプ初心者の定番として長年支持されている一台です。重量わずか2.8kgながら、耐荷重120kgを実現した軽量コンパクトモデル。付属のショルダーストラップで持ち運びも楽々です。

特に優れている点は、シンプルな構造による圧倒的な耐久性です。メッシュ素材を採用しているため蒸れにくく、真夏のキャンプでも快適に過ごせます。また、5段階のリクライニング調整が可能で、読書から仮眠までこれ1台でカバーできます。

欠点としては、ローポジションタイプのため、立ち座りがやや面倒という点です。ただし、地面との距離が近いため安定感があり、焚き火を楽しむのに最適な高さとなっています。

■快適性重視モデル:スノーピーク ローチェア30(実売価格:約19,800円)

見た目の美しさと座り心地を両立した、いわば「キャンプチェアの王様」です。座面には高品質な撥水帆布を使用し、フレームにはジュラルミンを採用することで、優れた耐久性と軽量性を実現しています。

このチェアの最大の特徴は、体格を選ばない絶妙な設計です。背もたれのカーブが人間工学に基づいて設計されており、長時間座っていても疲れにくいのが特徴。さらに、サイドの収納ポケットは缶飲料やスマートフォンがちょうど収まるサイズで使い勝手抜群です。

価格は高めですが、10年以上使える耐久性があり、長期的に見ればコストパフォーマンスは十分。スノーピークの充実したアフターサービスも魅力です。

■収納性重視モデル:DOD エイリアンチェア(実売価格:約12,800円)

収納時はなんと直径18cmという驚異的なコンパクトさを実現した折りたたみチェアです。この収納性の高さは、車の積載スペースが限られている方や、キャンプ道具を増やしたくない初心者の方に特におすすめです。

組み立ては30秒程度でできる簡単設計。耐荷重も80kgあり、一般的な使用には十分な強度を確保しています。座面高は40cmとハイポジションタイプなので、テーブルでの食事にも使いやすく、立ち座りもラクラクです。

付属のドリンクホルダーやスマートフォンポケットなど、実用的な機能も満載。唯一の欠点は、完全なフラットポジションがないことですが、仮眠程度なら十分な角度まで倒れます。

 

これら3つのモデルは、いずれも初心者向けの定番商品として多くのキャンパーから支持されています。実際の購入の際は、できれば実物を見て座り心地を確認することをおすすめします。多くのアウトドアショップでは展示品を試座できますので、ぜひ活用してください。

 

リクライニングチェアの正しい使い方とメンテナンス方法

キャンプ用リクライニングチェアを長く快適に使うためには、正しい使い方とメンテナンスが欠かせません。初心者の方がつまずきやすいポイントを中心に、具体的な使用方法とケアの手順を解説していきます。

■設置場所の選び方

まず重要なのが、椅子を設置する場所の選定です。以下の3つのポイントを必ず確認しましょう。

  1. 地面の状態: できるだけ平らな場所を選びます。凸凹した地面に設置すると、フレームに負担がかかり破損の原因となります。また、芝生や土の上に設置する場合は、チェアの脚が沈み込まないよう、専用のフットプレートの使用をおすすめします。
  2. 周囲の安全確認: 焚き火を行う場合は、火の粉が飛んでくる位置を避けて設置します。目安として、焚き火台から2m以上離すことをおすすめします。また、テントやタープの支柱との位置関係も確認し、動線を妨げない場所に設置しましょう。
  3. 日よけの配慮: 真夏のキャンプでは、直射日光で椅子の金属部分が熱くなることがあります。可能な限りタープ下への設置を心がけ、長時間直射日光に当てることは避けましょう。

■安全な使用方法

リクライニングチェアを安全に使用するために、以下の点に注意が必要です:

  1. 組み立て時のチェック
  • 各部のロックが確実にかかっているか確認
  • 布地の破れや金具の緩みがないかチェック
  • 脚部が完全に開ききっているか確認
  1. 使用中の注意点
  • 急激な体重移動を避ける
  • リクライニング操作は静かに行う
  • 耐荷重を超える使用を避ける
  • 濡れた状態での使用は控える

■定期的なメンテナンス手順

長く愛用するために、以下のメンテナンスを定期的に行いましょう:

  1. 使用後のケア(毎回)
  • 土や砂を軽くブラシで落とす
  • 布部分は乾いた布で水分や汚れを拭き取る
  • 完全に乾かしてから収納する
  1. 定期的なケア(月1回程度)
  • 各部の金具の緩みをチェック
  • 可動部分への注油
  • 布部分の染み抜きや軽い水洗い
  • フレームの腐食チェック
  1. シーズン終了時のケア
  • 全体的な清掃
  • ネジの増し締め
  • 布部分の徹底洗浄
  • 収納前の防錆処理

■収納・持ち運びのコツ

正しい収納方法も、チェアの寿命を左右する重要なポイントです:

  1. 収納時の注意点
  • 完全に乾燥させてから畳む
  • 専用ケースに入れて保管
  • 高温多湿を避けた場所で保管
  • 重いものを上に載せない
  1. 持ち運び時の注意点
  • 専用ストラップを使用する
  • 鋭利なものと一緒に運ばない
  • 雨に濡れないよう防水カバーを活用

これらのケアを継続することで、リクライニングチェアは5年以上快適に使用できます。特に初期のメンテナンスが重要で、使い始めの2-3回は使用後に必ず点検することをおすすめします。

 

まとめ:キャンプ初心者のためのリクライニングチェア選びのポイント

初心者がキャンプ用リクライニングチェアを選ぶ際は、自分の用途に合わせた適切な選択が重要です。まずは、ハイポジションタイプかローポジションタイプかを決定し、その上で重量、耐荷重、収納サイズの3つの基本スペックを確認しましょう。

初めての購入なら、10,000円前後の定番モデルがおすすめです。コールマンのレイチェアやDODのエイリアンチェアなど、実績のある製品を選べば失敗のリスクは最小限に抑えられます。また、購入後は適切なメンテナンスを行うことで、長期間快適に使用できます。

特に気をつけたいのは設置場所の選び方と日々のケアです。平らな地面を選び、使用後は必ず汚れを落として乾燥させてから収納することで、製品寿命を大きく延ばすことができます。こうした基本的なケアを習慣化することで、キャンプライフをより快適に楽しむことができるでしょう。

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